06.あなたのに私はうつっていますか?


 ねぇあなた、大好きよ。
 ずっとずっと好きだった、これからだってずっと大切で、ずっと好きよ。本当よ、本当に好きなのだもの。

 でも私はあなたの一番になれないの、そんな事は知っていたわ。だってあなたの近くにはあの子が居るものね。もちろん私もあの子が大切で、守ってあげたいと思っているわ。だけど本当は、同じだけ嫉妬もしていた。あの子が居る事で、私がこんなにあなたを好きなのに、あなたの一番に私は絶対になれないのだもの。
 うふふ、でも今は、もういいの。私は、あなたと笑いたい。あなたと、あの子と、皆で笑いあいたいの。本当に、心からそう思っているのよ。あなたに幸せになってほしいの。私は、そんなあなたを見ていられればそれだけで幸せなのだから。

 だから、ねぇ、今だけで良いの。今だけで良いから、私を見て。






 ―――ありがとう、   。




――――――――――――――――――――――――――――――――――

20080204






ブラウザバックでお戻りください